化粧品が肌に与える基本的な働き
化粧品は肌を清潔にして、健康な状態に整え維持する基本的な働きがあります。
そうすることで結果として
若々しく美しい肌になります。
また多くの化粧品は
毎日使い続けることで持続的な肌への働きが発揮されるのであり、決して
肌への負担をかけるものではありません。
だからこそ安心して毎日使い続けられるように安全性が十分に考慮されているのです。
中には時々、必要に応じて使用する化粧品もありますが、目的と使用法を間違えなければ、安全に使え、肌への働きが発揮されます。
化粧品はお肌のどの部分に働く?
肌につけて化粧品の働く部位は、その大部分が
角層となります。
一般的には
角層の表面から層をなしている角層細胞の数層の深さまでが化粧品の成分が届く範囲となります。
また
毛穴や皮溝などのくぼみも働く部位となりますが、その部位にしっかりと浸透できるようにするには化粧品の処方が重要になります。
ただし化粧品に使われる成分の中には角層よりも内部へ浸透するものもありますが、
安全性が高いことと、肌への健康な機能を助けることが研究により推定されるものが選ばれています。
化粧品の機能を分類すると?
化粧品の肌への働きを考えて分類すると、
化粧品の肌への機能別、あるいは作用別の分類となります。
例えば
保湿機能やエモリエント機能、美白機能などが機能別の分類に相当します。
ただし、それらの分類に入らなくて、毛髪やボディなど使用部位に限定されるものは
ヘアケアとボディケアという使用部位別の分類で考えると良いでしょう。
化粧品の機能別一覧表
化粧品の機能 |
内容 |
保湿 |
角層中で水分を吸収、保持する |
エモリエント(柔軟) |
水分が蒸発するのを防ぎ角層中の水分を保持する |
美白 |
表皮のメラニン色素を減少させ肌色を明るくする |
保護(肌荒れ防止) |
角層のバリヤー機能を強化する |
洗浄 |
肌表面の汚れ成分を除去する |
収斂 |
肌を引き締めてキメを整える |
紫外線防御 |
紫外線を反射、吸収して肌への侵入を防ぐ |
その他の生理活性 |
アンチエイジングや育毛などの生理活性 |
メイクアップ |
肌、爪を美しく彩る |
香り、デオドラント |
体臭を防ぎ、魅力的な香りを身につける |
ヘアケア(ヘアトリートメント) |
毛髪、頭皮を健やかに整える |
ボディケア(ボディトリートメント) |
手、足からボディ全体の肌を健やかに整える |
【引用著書】
- プロのためのスキンケアアドバイスの基本:第1章 P32〜P33
- ※当コラムはフレグランスジャーナル社/岡部美代治 (著)から特別に許可を頂き、加筆・修正した記事を掲載しています。
盗作・転載は厳禁です。