空気が乾燥する季節です。湿度が低くなると、悩ましいのがまず静電気。予期せぬところでバチッと手に走る刺激は不快ですよね。
風邪やインフルエンザも流行します。手洗い・うがい、栄養のある食事と十分な睡眠が予防の基本です。
そして多くの方が悩まされるお肌の乾燥。カサカサになってしまってメイクのノリが悪い・・・なんて嘆く女性も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
正しいケアをせずにいると更には肌荒れやくすみを招き、保湿だけではどうにもならなくなってしまいます。
そこでまずはお肌の乾燥の対策として「保湿」です。保湿というと化粧水・乳液などを使うことが一般的ですが、加湿器などでお部屋の湿度を上げることや、
乾燥肌に良いと言われている栄養素(ビタミンA、B、C、Eなど)を食事から摂ることも大切です。
そして乾燥しているとお肌の新陳代謝が悪くなります。古くなった角質や紫外線によって作られたシミの原因でもあるメラニンが排出されずに蓄積され、やがてはしみやそばかすとなって肌表面に現れてきます。
そうなってしまうと大変ですよね。
ですので、そうなる前に!お肌を助ける成分としておすすめしたいのが「Lシステイン(エルシステイン)」です。
「Lシステイン」という名前を聞いたことがありますか?
Lシステインはもともと身体に存在するアミノ酸の一種で、主に皮膚や髪、爪に存在して私たちの健康を保つ働きをしています。
ビタミン類よりも聞き慣れないとは思いますが、実はとても身近な成分なのです。
どういう効果があるの?
皮膚細胞の生まれ変わり(ターンオーバー)を正常化するという働きをしてくれます。古い皮膚細胞を表面に押し上げて、新しい皮膚細胞へと生まれ変わらせます。
なので、お肌の中に潜むしみの元も上へ上へと押し上げ排出を促します。Lシステインを摂取すれば身体全体に働きますので、美白効果のある美容液を塗るのが難しかった背中や首、手のしみにお悩みの方にもおすすめの成分です。
また、食べ物から摂取した栄養素をエネルギーに変える働きを助ける効果もありますので、疲れやだるさの改善にも役立ちます。
普段の食事からは摂取はできる?
一般的にはアミノ酸類は食事から補うことが可能ですが、Lシステインに関しては、そのものを直接食品から摂取するのは難しいようです。
ですが、Lシステインになる前のメチオニンという形で含まれている食材があります。
主に肉類や魚類、ブロッコリーやニンニクなどに多く含まれていますので、これらを積極的に摂取することが良いとされています。
ただし、しみ、そばかすの改善に期待できる摂取量を考えると、かなりの食事量が必要です。
栄養の偏りやカロリーオーバーになってしまうことも心配されますので、規則正しい生活とバランスの良い食事を基本に、サプリメントやさらに効果の期待できる医薬品を上手に活用していきたいですね。
冬はマスクで防寒ついでに顔も隠れるから、別に気にしなくてもいいかなぁ。なんてことを考えているのは私だけかもしれませんが・・・暖かい季節になれば、そんな事も言っていられません。
いつものうるおいのお手入れプラス「お肌の生まれ変わり」もサポートしてあげて、春にはひと皮剥けたような自慢の肌を披露しませんか?
このページを制作・監修した専門家
ジェイフロンティア株式会社
くすりの健康日本堂 登録販売者(店舗管理者)
青木 将大
登録販売者とは一般用医薬品(第2類・第3類)を販売できる国家資格で、医薬品の販売のほか、薬剤師に次ぐ医薬品の専門家としてお客様への情報提供や相談を行っています。