シミ・シワの大きな原因となるのは紫外線による「光老化」
「老化」と言われると年齢を重ねることによる影響が大きいものと感じると思いますが、
「光老化」の要因となるのは「紫外線」です。
長時間多量の紫外線を浴びてしまうことによって、
メラニンの不規則な増加が原因となる「シミ」や、
真皮でのコラーゲン崩壊が起こることによって「シワ」となることがわかっています。
それだけではなく肌の黄ばみの原因ともなると言われていますので、「たかが日焼け」と軽くかかって適当な対策しかしないというのは、決して良いことではありません。
光老化の適切な予防のためには何が必要か?と言えば、
「徹底した紫外線の遮断」というものが有効であることは間違いありません。
・夏場の日射しが強い時間帯にはなるべく外出をしないようにする
・日傘を使ったり、つばが大き目の帽子をかぶる
・夏場でも長袖の服を着用し、なるべく肌を直接紫外線にさらさないよう工夫する
といったことは非常に効果的です。
しかし、仕事の都合などによっては、日射しの強い時間帯の外出を避けることができなかったり、職場や学校の制服によっては「長袖を着用できない」といった事情を抱えている方も多いと思います。
最近では性能の高い日焼け止めがさまざまなメーカーから多数販売されており、ジェルや乳液、クリーム、パウダーなどそのタイプも多岐に渡っているほか、
敏感肌など肌が弱い人に向けた低刺激のものなども用意されています。
きちんと適正な分量を正しい塗り方をし、
首の後ろや耳など塗り忘れやすい箇所についても、十分な量の日焼け止めを塗って、万全な対策をおこなっていきましょう。
夏だけじゃダメ? 紫外線に対する対策は日常的にしておくべき!
「紫外線対策の日焼け止めクリームなどは、夏だけしておけばいい」多くの人はそう思っていると思います。
もちろん、シミやシワを作り出す原因となる
「長波長紫外線」というもので言えば、冬の量は夏と比べてもおよそ
30%程度になるとは言われています。
だからと言って屋外で長時間活動したとしたら、長波長紫外線を浴びる量というのは
冬場だとしてもそれなりの量になるという点はきちんと抑えておくべきです。
夏と比べると肌自体の露出というものは少なくなるので、全身に対するケアはあまり必要は無いですが、
顔や手の甲など外に出ている部分についてはUV対策をしておいて損はありません。
特にスキーやスノーボードなど冬のレジャーでは、
ゲレンデからの照り返しなども考慮してきっちりとお顔のUVケアをしておきましょう。
夏場ほど強力な日焼け止めを塗る必要はありませんが、冬場は乾燥することによって
肌自体のバリアも弱っている状態となります。
保湿クリームなどと弱めの日焼け止めを合わせて使用することで、より有効な冬場の紫外線対策をすることができます。
【参考文献】
- 「皮膚科医が考えるアンチエイジング」須賀 康(順天堂大学)