肌質・肌タイプとは
肌質は、肌タイプとも言われますが、
肌のどのような特性に着目するかによりさまざまな肌タイプ分類があります。
しかし、スキンケアや化粧品との相性を考えた場合、
肌の皮脂分泌と水分保持力でみる
乾性肌〜普通肌〜脂性肌のタイプ分類と、
肌の敏感度によるタイプ分類があれば十分と言えます。
この肌タイプは最も普及していますので、誰もがある程度の理解度をもち、
化粧品選びやスキンケアアドバイスをする時の共通認識が取りやすいことが利点としてあげられます。
肌質を知って適切なケアを
肌色による肌タイプ分類方法
その他の肌タイプ分類方法として使われているものでは
肌色によるものです。
特にファンデーションの色選びに活用されています。
肌色の色相と明度を区分して分類されています。
化粧品メーカーによっては、
皮脂分泌や肌のキメ、肌色、皮膚温度など、多数の肌特性を基に細かく分類して化粧品選びやスキンケアアドバイスに活用しています。
ただし、この場合はメーカーによる違いがあり、汎用性がないことが課題でしょう。
分類軸 |
肌タイプ |
肌状態 |
アドバイスポイント |
アドバイスポイント |
乾性肌 |
キメは細かく、皮脂分泌は少ない。乾燥しやすい。 |
十分な油分補給。炎症のある場合は治す。 |
普通肌 |
皮脂分泌が適度で、肌のキメも整っている。 |
油断せず適切な保湿ケア。 |
脂性肌 |
毛穴が大きく、皮脂分泌が多い。テカリやすくニキビもできやすい。 |
ていねいな洗顔などで毛穴を清潔に保つ。 |
混合肌 |
鼻周りのTゾーンは脂性肌、目や口周りのOゾーンは乾性肌。 |
脂性肌と乾性肌のどちらかに合わせ、足りないケアを補う。 |
肌の敏感度 |
普通肌 |
肌トラブルに悩むことはほとんどない。 |
油断せず適切な保湿ケア。 |
やや敏感肌 |
季節の変わり目や新しい化粧品で時々肌トラブルを起こすことがある。 |
適切な油分補給を含む保湿ケアをする。 |
敏感肌 |
肌トラブルを起こすことが多い。 |
肌トラブルの原因を未然に防ぐ。皮膚科医による適切な治療が必要。 |
※肌質名をクリックすると、肌質の詳細ページに移動します。
【引用著書】
- プロのためのスキンケアアドバイスの基本:第2章 P91
- ※当コラムはフレグランスジャーナル社/岡部美代治 (著)から特別に許可を頂き、加筆・修正した記事を掲載しています。
盗作・転載は厳禁です。