肌質「乾性肌(ドライスキン)」とは

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肌質「乾性肌(ドライスキン)」とは

乾性肌(ドライスキン)とは

乾性肌皮脂分泌量が少なく、普段から肌が乾燥気味で、保湿ケアを怠るとさらに乾燥しやすい状態の肌です。
皮脂腺が発達していないので毛穴も小さく目立たない傾向にあります。
皮溝も浅く角層も乾燥しやすいので、肌表面を見る顕微鏡で拡大してキメを観察すると、肌に接触しているレンズの当て方により圧された方の皮溝はつぶれて細く流れた状態に見えます。

また普通肌や脂性肌であっても加齢により皮脂腺の活動が低下すると乾燥気味になり乾性肌となることがあります。
その場合も毛穴以外の部分はキメが流れて見えます。

乾性肌の肌モデル図

乾性肌の肌モデル図

乾性肌に適したスキンケアは?

皮脂分泌量が少ないので、健康な角層バリヤー構造を作るために適切な油分補給が必要な肌です。
スキンケアの中で油分補給のアイテムとしてはクリーム、乳液、乳化タイプの美容液、そして美容オイルが適しています。

これらの製品は肌なじみの良いことが重要で、角層全体にエモリエント効果の高い油分を行きわたらせる効果があります。
使用後のベタツキの少ない製品は使用感も快適なので毎日のケアを続けるのに重要な特性だと言うことができます。

最近では角層バリヤー構造の主要成分であるセラミドやセラミドと同じ働きをもつ成分を配合したり、 角層代謝におけるセラミド合成を高める研究がされた美容成分を配合している製品も多くあります。

乾性肌のスキンケアで気をつけることは?

気をつけることは肌に炎症があるかどうかを確認することです。
炎症があるとその周囲の角層代謝が未成熟で乾燥しやすい角層状態(不全角化)になりやすくなります。
そうならないように炎症部位の保湿ケアは入念にすることです。
もし、炎症が治りにくい場合は、きちんと皮膚科医の正確な診断と治療を受けることです。

乾性肌のアドバイスポイント

・過度の摩擦をしない
・十分な油分補給による保湿ケアを継続する
・何らかの炎症が続くか、たびたび起こる場合は、皮膚科医の正しい診断と治療が必要である

【引用著書】

  • プロのためのスキンケアアドバイスの基本:第2章 P94-95
  • ※当コラムはフレグランスジャーナル社/岡部美代治 (著)から特別に許可を頂き、加筆・修正した記事を掲載しています。
    盗作・転載は厳禁です。

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