シミ・そばかすに効く成分で、
美白効果があるとして知られている
トラネキサム酸。
トラネキサム酸が配合された薬を内服することによって、
肝斑に対しても効果があるというのはある偶然によって知られるようになりました。
トラネキサム酸の効果が発見されたきっかけ
慢性じんましんを持っていた患者さんに対してトラネキサム酸の投与がおこなわれたところ、じんましんと併発していた
肝斑の症状が2〜3週間後に消失したという事例が
1979年に報告されました。
このことをきっかけに研究が進んでいき、
肝斑などの治療にトラネキサム酸が使われるようになっています。
現在でもクリームやローション、内服薬などさまざまな形態で
美白や色素沈着の症状改善にトラネキサム酸は利用されています。
そもそも「肝斑(かんぱん)」の症状とは

トラネキサム酸が配合された薬を内服することによって、
肝斑(かんぱん)の症状を改善出来ることが確認されています。
肝斑の主な症状としては
境界が明瞭な淡褐色斑で、
重度なものになると紫黒色斑が生じていきます。
顔のなかでも特に
額・頬・頬骨・口の周囲、鎖骨などにも左右対称に現れることが多く、目の周辺には症状が現れないため
目の周りだけ白く抜けるような形となる場合もあります。
男性にもまれに肝斑の症状が起こることはありますが、患者の
男性と女性の比率は1:14。基本的に
肝斑の症状が出るのは女性がほとんどということになります。
4〜7月という時期に肝斑で病院を初めて受診する患者が多いというデータがあることから、
肝斑の発症や悪化には、紫外線が大きく関与していることが推測されています。
また、妊娠中や産後に肝斑を発症したりする方がいらっしゃるほか、ピルの服用・齢に伴う女性ホルモンの減少など、
女性ホルモンのバランスに変化があると症状が悪化してしまうということがあります。
トラネキサム酸がどのように効くのか?
紫外線によってダメージや刺激を受けた皮膚の中では、たんぱく質を分解してしまう酵素の
「プラスミン」が活性化します。
プラスミンが活性されると
メラニン色素を作り出す細胞である「メラノサイト」の活性化を招く「プロスタグランジン」という情報伝達物質を作り出してしまいます。
黒色のメラニン色素が多く作られてしまうことも肝斑の一因となってしまうのですが、
トラネキサム酸には「抗プラスミン作用」があるため、プラスミンが原因となる
メラニンの増加を抑制することが可能です。

またプラスミンの活性化により肌荒れなどの症状が引き起こされたりもしますが、トラネキサム酸の働きにより
プラスミンが原因の皮膚の炎症も抑えることが可能です。
更にトラネキサム酸にはプロスタグランジンの働きも抑える効果もありますので、
肌のコンディションをきちんと整えながら、メラニンを作らせないという
ダブルの美白効果を期待することができるのです。
トラネキサム酸は塗っても効果がある!
トラネキサム酸は内服薬だけではなく、
お肌に塗ってもシミ・そばかすに効く成分です。
内服でしか肝斑には効かないのですが、
「外から塗ってプラスミンの活性化を抑える」作用は医薬部外品として効能・効果が認められています。
くすりの健康日本堂では、
トラネキサム酸と
アルブチンの2つの有効成分を配合したシミ・そばかすをシャットアウトする
「ホワイピュア薬用美白クリーム」を販売しております。
初回2本セットで2,900円(税抜)と非常にオトクなキャンペーン価格で提供しておりますので、シミ・そばかすにお悩みならぜひご覧ください。
【参考文献】
- 参考文献:「トラネキサム酸と肝斑」真船英一 森本佳伸 飯塚泰貴
このページを制作・監修した専門家
ジェイフロンティア株式会社
くすりの健康日本堂 登録販売者(店舗管理者)
青木 将大
登録販売者とは一般用医薬品(第2類・第3類)を販売できる国家資格で、医薬品の販売のほか、薬剤師に次ぐ医薬品の専門家としてお客様への情報提供や相談を行っています。