皆さんは普段、スーパーやドラッグストアなどで「レモン○個分」「レモン果汁○%」などという表示を見ると、あ、なんだか身体に良さそう!と、ついつい買ってしまったりしませんか?
それはきっと、「レモン=ビタミン=身体に良い」というイメージが頭の中にあるからではないでしょうか。小さいころから「ビタミンは身体にいいのよ」なんて言われてきた結果なのかもしれません。
ひと口にビタミンとは言いますが、その種類は全部で13もあると言われています。今回はその中でも、レモンにたっぷり含まれているビタミンの代表格
「ビタミンC」についてご紹介したいと思います。
ビタミンC の正式名称は「アスコルビン酸」
ビタミンCの正式名称は
「アスコルビン酸」と言います。
日常ではあまり聞くことはないと思いますが、薬局やドラッグストアに行ってみると医薬品としてそのままの名前で売られています。
アスコルビン酸の補給として服用しますが、原末をそのまま飲もうとすると、すごく酸っぱいのでご注意を!
気になるアスコルビン酸の効果とは
メラニンの生成を抑え、シミ・ソバカスを防ぐ
まずは気になる美容に関する効果です。アスコルビン酸は、シミのもととなる「メラニン」を作り出す「メラノサイト」に働きかけて、
メラニンの生成を抑制すると同時に排出をサポートする働きもあります。
継続的に摂ることで、美容の大敵でもある
シミやソバカスの予防に役立ちます。
コラーゲンの生成と維持
コラーゲンも美容を気にする上では注目したい成分ですよね。コラーゲンは皮膚を含めた全身のあらゆる組織に存在するタンパク質で、細胞同士をつなぐ接着剤のような役割をしています。
そのため、コラーゲンが減ってしまうとお肌の弾力が失われ、シワやタルミの原因になってしまいます。
他にもコラーゲンには血管を丈夫にするという役割もあります。
歯を磨くときによく歯茎から出血する、鼻血がよく出るという方はコラーゲンが少なくなっているのかもしれません。
アスコルビン酸はその
コラーゲンを作るのを助けながら減らさないように維持する働きがあります。
肉体疲労時に一役
ストレスや疲れを感じると身体の中にあるアスコルビン酸が大量に消費されます。アスコルビン酸には
疲労回復に役立つ栄養素の吸収を助ける働きもありますので、疲れた時こそ意識して摂取してください。
どんな食事が効果的?
アスコルビン酸が多く含まれる食材としては、
レモンやみかんなどの柑橘類、ピーマンやゴーヤ、パセリなどの緑黄色野菜が挙げられます。
加熱調理してしまうとせっかくの栄養素が壊れてしまうことが多いので、生のまま食事に取り入れるのが理想です。
様々な効果をもたらしてくれるアスコルビン酸(ビタミンC)ですが、残念ながら人間は自分の身体で作り出すことができません。
しかし前述した通り、日々のストレスや疲労によってもどんどん消費されていってしまいます。
このビタミンは水溶性なので、もし過剰に摂取したとしても体外に排出されていきます。
ですので、
積極的に毎日継続して摂取するのがポイントです。
なんとなく身体に良いというイメージから、どのように身体に働いてくれているのかということをお伝えできたでしょうか?
身近な成分でありながらもこんなに素晴らしい働きをしてくれていると知れば、揚げ物に添えられているレモンもなんだか偉大な存在に感じてきますね!
このページを制作・監修した専門家
ジェイフロンティア株式会社
くすりの健康日本堂 登録販売者(店舗管理者)
青木 将大
登録販売者とは一般用医薬品(第2類・第3類)を販売できる国家資格で、医薬品の販売のほか、薬剤師に次ぐ医薬品の専門家としてお客様への情報提供や相談を行っています。