まず日焼け止めを選ぶ時に気になるのが「
SPF」とか「
PA」という表示について。
何となく「数字が大きい方がいい」とか、「+の数が多い方が…」といった感じで選んでしまっている方も多いかもしれません。
どの程度の紫外線の強さの場所に、どれだけの時間滞在するのか?という観点で適切な日焼け止めを選んでいく必要がありますので、まずは日焼け止めの表示について知っていきましょう。
SPFとPAって何が違うの?
SPF(Sun Protection Factor)とは
まず、
SPF(Sun Protection Factor)というのは「
紫外線防御指数」と呼ばれるものです。
紫外線を浴びて皮膚が赤くなってしまうまでの時間をどれだけ長くできるのか?というのがこの指数。
20〜25分というのが1単位となっていて、例えば
SPFの値が1だとすると、赤くなるまで20〜25分遅らせることができるということになります。
つまり
、SPFの値に対して20〜25をかけた分数だけ、
肌を防御する力というのは高くなります。
海水浴などに出かけるという場合には、
SPF50などのものを付けるのが適切でしょう。
屋外スポーツであれば30台のもの、ド
ライブなどでは20台、
日常生活であればSPFの値は10台のものでも大丈夫かと思います。
汗で流れることなども考慮して、厚塗りしたりはせず適量をこまめに塗り直していくことが大切です。
PA(Protection Grade of UVA)とは
PA(Protection Grade of UVA)は、
紫外線A波(UV-A)に対する効果を示しているものです。
日焼け後に黒くなることを防ぐ効果があり、しみ・そばかす対策には欠かせない部分にもなります。
PAには、
PA+からPA++++までの4段階があります。
夏と冬で量が大きく変化するUV-Bとは違い、
UV-Aは1年中それなりの量が地表に降り注ぎ続けているので、
冬場の紫外線対策においてはPAの値を中心に日焼け止めを選んでいくというのも大切です。
日焼け止めを使う上で気をつけていきたいポイント
しかし、気をつけておきたいのは、
日焼け止めに含まれている紫外線を吸収する成分や、紫外線を散乱させる成分というのはお肌に対してそれなりの負荷がかかってしまうということ。
肌が荒れてしまったり、乾燥の原因となることもありますので、SPFやPAの値が高いものを選んで多用し過ぎることは決して良いことではないということです。
従来の
クリームタイプ以外にも
ローションやスティックタイプ、パウダータイプなども登場しているほか、
敏感肌の方に対しても優しい成分で作られているものなども出てきましたので、日焼け対策のためのアイテムを選ぶ際の幅というのは以前より大きく選択肢が広がってきました。
しみを作らないためには顔以外にも手の甲、腕などに対してもしっかりとしたケアを徹底していくことが大切です。
もし、シミができてしまったら、
肌の新陳代謝を促す成分を摂取するなど適切なケアを心がけましょう。
【参考文献】
- 参考文献:「皮膚科医が考えるアンチエイジング」須賀康(順天堂大学医学部)