ビタミンCが肌に良い働きをすることは多くの方も知っているはず。
そして、
色素沈着を抑制する効果もあるというのも、それなりに知られている事実ではあると思います。
同じように色素沈着や肌のターンオーバーに良いとされている
ビタミンEや
L−システインを併用すると
色素沈着の抑制効果というのはどう変わるのでしょうか?
ビタミンC(アスコルビン酸)
ビタミンCは
メラニン生成に関わるチロシナーゼの活性を抑制したり、
有色の酸化型メラニンを無色の還元型メラニンへの変換、
メラニンとなる前のドーパキノンをドーパへと還元するといった効果があります。
ビタミンCのシミ予防効果について詳しくはこちら
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L−システイン
L−システインには
肌の新陳代謝を促すという効果が良く知られています。
また、ビタミンCと
同様にチロシナーゼの活性を抑制する効果もあります。
そして、最も特徴的な効果としてはドーパキノンとL−システインが結びつくことによって、
黄色のメラニン「フェオメラニン」を作り出す「システニルドーパ」に変化し、
シミの原因になる黒色メラニンを作らせません。
L-システインのシミ「防効果について詳しくはこちら
ビタミンE(トコフェロール)
しみの発生には酸化と大きな関わりがあることから、強力な抗酸化作用がある
ビタミンEには
シミや色素沈着の抑制そのものに対して大きな効果があると考えられています。
ビタミンEとビタミンCを同時に摂取することが、
顔面色素沈着症などにも大きな効果が出ていることもわかっています。
ビタミンCのシミ予防効果について詳しくはこちら
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モルモットを用いた実験について
実験(参考文献参照)では、特に何も与えず紫外線を照射したモルモットと、ビタミンCを経口投与したモルモット、
ビタミンCとL−システインを経口投与したモルモット、そしてビタミンCとL−システイン、ビタミンEを経口投与したモルモットの
メラノサイトの数や増加率の計測が行われました。
何も摂取していない個体と比較した場合、
ビタミンCだけを摂取した個体、ビタミンCとL−システインを摂取した個体、
ビタミンC・L-システイン・ビタミンEを摂取した個体いずれもメラノサイトの数は少なくなったという結果が出ました。
1種類より2種類、2種類より3種類と摂取した成分が多いものほどメラノサイトの数も少なく、増加率も低いという結果が出ています。
シミ・そばかすの予防に効く成分のまとめ
肌に良い成分については単一で摂取するのではなく、
複合的に継続して摂取を続けていくことによってしみ・そばかす予防に有効な成分同士の相乗効果も出るため、
より色素沈着の抑制に有効であるということがおわかりいただけるかと思います。
【参考文献】
- 「モルモットに経口摂取させたビタミンC,L-システイン,ビタミンEの併用による色素沈着抑制効果」藤原葉子 秋元浩二 二宮伸二