一度できてしまったら、
なかなか消えてくれないのが
シミやそばかす。
シミやそばかすは
できる部位によって、多少の原因が違ってくることをご存知でしょうか?
自分なりにできやすい肌の部位を把握しておくと、
シミの予防に役立てることができます。
世の中の女性は
どこにできるシミに悩んでいるのでしょうか?アンケートを実施しました。
【質問】どこのシミが一番気になりますか?
【回答数】
顔:91
デコルテ:0
背中:1
手:3
その他:3
特になし:2
想像どおり!圧倒的に多いのが「顔」のシミ
アンケートの結果、
9割を超える女性が
「顔」にできるシミやそばかす、色素沈着に悩んでいると回答しています。
- ・頬の一番高い所のシミがめちゃくちゃ気になるからです。メイクでも隠れにくいくらいの濃さになり、悩んでいます。
(30代/女性/専業主婦(主夫))
- ・やはり顔は常に露出していて、体全体のなかで一番目立つ部分なので、シミがあることで印象がとても老けてしまうので、一番気になる。
(40代/女性/正社員)
- ・目元に出来ている部分はごまかしにくいので、どうにかしたいと思っています。
(20代/ 女性/正社員)
シミの主な原因が紫外線であることをご存知の人は多いと思います。顔は洋服でカバーすることができないために、露出度が高くなり、
どうしてもシミが作られやすいのです。
また、顔の皮膚には
色素細胞が多く存在します。色素細胞が多いということは、
シミの原因となるメラニンをたくさん生産することになるのです。
メラニンとは、本来、
有害物質である紫外線が身体の奥に届かないようにブロックをする役割を担っています。
身体にとっては良いことをしているのですが、それが
シミの原因になるので、美容界では嫌われてしまうわけです。
身体にできたシミは洋服で隠すことができるのに対して、
顔は洋服で隠すということができません。
また相手の顔を見てコミュニケーションをとることから、一番目につきやすいところでもあり、
悩む女性が多いのですね。
手にできるシミ、デリケートゾーンの黒ずみに悩む人も
アンケートの結果、9割以上が「顔」のシミが一番気になると答えたなか、
手や背中、デリケートゾーンのシミや色素沈着が気になる女性も少数ではありますが存在します。
- ・最近手にシミが出てきました。手は顔ほどお化粧しないため目立つので、一番気になるところです。
(50代/女性/パート・アルバイト)
- ・手は自分で見えるので一番気になります。顔はじぶんでは見えないのでむしろきにならない。
(60代/女性/専業主婦(主夫))
- ・デリケートゾーンのシミが気になります。炎症ができて黒ずんでいるからです。
(30代/ 女性/パート・アルバイト)
- ・顔などの目立つ部分もそうなのですがデリケートゾーンの色素沈着に悩んでいます
(30 代/女性/派遣社員)
- ・顔はもちろんなんですが、産後、気づいたら背中の、肩部分に一気にシミができていて ショックをうけました。
(30代/女性/専業主婦(主夫))
手も顔と同様に洋服で隠すことがないので、
紫外線の影響を受けやすい部位といえます。
年齢が上がると、お肌の新陳代謝が若いころほど活発でなくなり、シミがでてくるわけです。
顔のシミはお化粧で隠すことができるのに対して、
手は洋服でもお化粧でも隠すことができないので、気になる人もいるようですね。
デリケート部分は紫外線の影響ではありませんよね。また、顔にできるシミも部位によって、
紫外線とは別の原因が考えられるので、合わせてみてみましょう。
専門家の総括
できる部位によって少し原因が違う
『紫外線を浴びてメラニンがたくさん作られてしまいシミになる』という原理は同じですが、できる部位によって少々別の原因も絡んでくることがあります。
主に
両頬にほぼ左右対称に現れる、境界が不明瞭でグラデーションがあるように見える特徴的なシミです。
「肝斑(かんぱん)」とよばれるシミで、女性ホルモンが乱れることが原因の1つになることがあります。
女性ホルモンが乱れる時期というと、妊娠や産後、更年期などが一般的です。
次に、
目の周囲のシミについてです。
目の周囲は刺激に弱いので、
紫外線にも反応しやすい部位といえます。
ドライアイなどで目をよくこする人、仕事がらパソコンを使い目に疲労がたまりやすい人など
炎症が起こりやすく、
シミを作りやすい状況にしている可能性があるので注意しましょう。
デリケートゾーンの色素沈着
他人に相談しにくい部位として
デリケートゾーンの色素沈着や黒ずみがあります。
顔と比較して
紫外線をより多く浴びることは考えられません。
乳輪周囲や外陰部の色素沈着や黒ずみの原因として、
ホルモンバランスの乱れによる色素沈着が考えられます。
単純に痒みがあり掻くことで
炎症後の色素沈着ができる場合も考えられます。他にはムダ毛処理の仕方によって傷がついたり、下着による摩擦が刺激となることも考えられます。
下着による摩擦は意外に多いので、自分に合った下着を身につけることを意識しましょう。
シミやそばかす、色素沈着には
紫外線対策が欠かせません。紫外線の他にも、
ホルモンのバランスが崩れることで、シミができやすくなることもあります。
紫外線対策だけで、シミ対策が万全だとは高をくくらずに、
ホルモンバランスが乱れないような生活習慣をキープしましょう。
具体的には
ストレスをため込まないように気をつけたり、バランスの良い食事を摂取したり、規則正しい生活を送るなどです。
お肌の新陳代謝もよくなるので、
お肌全般のトラブル防止にもつながります。
今回のようにお肌トラブルには紫外線対策が欠かせませんので、日ごろから気をつけるようにするというのが、医師からのアドバイスになります。
【アンケート概要】
- 調査地域:全国
- 調査対象:【性】女性
- 調査期間:2017年05月11日~2017年05月25日
- 有効回答数:100サンプル
- 調査企業:株式会社ウィルゲート
執筆者:米虫隆貴医師
-
心斎橋美容外科クリニックをふくむ多数のクリニックを開業しており、日本美容外科医師会加齢画像研究会に属する医師。
女性の美に対する悩みに向き合う現場を20年以上経験するドクター。経験に加え、日本美容外科医師会に属し、加齢画像研究会では役員を歴任することで後身の指導にも従事している。
日々、新しくなる美容業界において、新しい技術の研究を怠らず常に最先端の医療を行っており、患者様からの信頼も厚い医師です。
昨今では、女性に留まらず、男性の薄毛治療等にも力をいれています。