シミ・そばかす・色素沈着、どれも女性にとって嬉しいものではありません。できることなら一生知らずに過ごしたいですよね。
女性のなかには、若いうちからシミに悩む人もいますし、羨ましいことに、年齢を重ねてもいつまで経っても
シミのない女性もいます。
世間の女性は
いくつぐらいからシミやそばかす、色素沈着に悩み始めたのか、アンケートを実施しました。
【質問】シミが出始めたり気になり始めた年齢は?
【回答数】
20代前半 : 20
20代後半 : 32
30代前半 : 24
30代後半 : 12
40代前半 : 8
40代後半〜 : 4
20代の後半から気になり始める女性が多い
アンケートの結果、
20代後半になりシミが気になり始めたという女性が
約3割いました。
- ・二十代後半が肌の曲がり角と言われているのでその辺りから徐々に美白を意識し始めました
(30代/女性/派遣社員)
- ・妊娠をきっかけにシミが出やすくなると聞いており、実際増えてきたと思うため。
(20代/女性/専業主婦(主夫) )
- ・目元にある黒子だと思っていたものが、他人に指摘されてシミであると認識した
(30代/女性/専業主婦(主夫))
- ・化粧をはじめた頃から気になり始めました。20代前半は気にすることなく海に行って日焼けしてました。今は後悔しています
(50代/女性/パート・アルバイト)
- ・そばかすは10代からあったのですが、20代後半になって米粒2個分くらいのシミが1個、2個、と増えて濃くなって、現在3個。
(40代/女性/専業主婦(主夫))
- ・20代後半になってから、荒れた肌が治りにくくなり、治ったと思ったらその場所にしみのように跡が残るようになりました。
(30代/女性/パート・アルバイト)
若い頃はあまり気にすることなく過ごしていたにもかかわらず、
年齢や妊娠、他人からの指摘、肌荒れといったように、それぞれ何か
シミを意識するきっかけが
20代後半に起こるようです。
アンケートの回答にもありましたが、一般的に
20代半ばがお肌の曲がり角といわれます。その時期に合わせるように、シミが気になりはじめるのかもしれません。
20代後半になければ、30代前半から気になる
アンケートの結果、20代後半の次に多い回答は、若干の差で
30代前半になりました。
30代前半より回答数が少し少なかったのが20代前半です。やはり
20代から30代にかけて早くもシミが気になる女性が多いようです。
- ・その頃になって、太陽を浴びると急にシミやホクロが増えるようになった。
(30代/女性/派遣社員)
- ・出産した後、メイクする時間もなくなって、ノーメイクで外出することが増えたら、あっという間にシミができました。
(40代/女性/パート・アルバイト)
- ・子育てで化粧やケアをおろそかにしだしていたこともあり、気づいたらシミができていたりした
(30代/女性/専 業主婦(主夫))
- ・30歳をこえたあたりから急にシミが目立ち始めました。帽子や日傘で対策をしてたのにシミが目立ってきて落ち込みました。
(30代/女性/専業主婦(主夫))
- ・31歳になったとたんに目のすぐ下にできていることに気がつきました。
(30代/女性/個人事業主)
30歳を超えて…
「急に」「あっという間に」「とたんに」という回答が目立ちました。
それまでは気にならなかったのに、
突然のようにシミが現れたと感じる女性が多いのを象徴しています。
また、この時期は出産や子育てが重なる忙しい時期でもあり、そこに理由付けをする女性の回答も多く感じました。
専門家の総括
シミ・そばかす・色素沈着は違う
シミ、そばかす、色素沈着どれも『
大量に生産されたメラニンが肌に留まってしまうことからできる』というメカニズムは、大まかには同じですが、
メラニンが生産される原因は多少違ってきます。
シミは医学的に
「老人性色素班」「肝斑(かんぱん)」「炎症性色素沈着」の大きく3つに分かれます。
・[老人性色素班]性別に関係なく身体のどの部分にでもできうるシミです。
紫外線と老化が大きな原因です。
・[肝斑]両頬にほぼ左右対称に現れる、境界が不明瞭でグラデーションがあるように見える特徴的なシミです。口の周りや額に出ることもあり、原因は
紫外線や炎症の他にもホルモンバランスなどが考えられます。
・[炎症性色素沈着]ニキビや火傷、虫刺されなどお肌に生じた
炎症の後にメラニンが大量に生成された状態をいいます。
・[そばかす]医学的には
「雀卵斑(じゃくらんはん)」とよばれ、先天的・後天的要因などさまざまな原因で出来ます。
シミ・そばかす・色素沈着のできる年齢に変わりはない?
お肌のターンオーバーが活発に行われる若い時期にはできにくく、
年齢を重ねるとともに増えていくのが一般的です。
紫外線を多く浴びるほど、メラニン色素が大量に産生されるので、シミができやすくなります。
色素沈着は炎症がきっかけで起こることがほとんどのため、
火傷をしたら色素沈着を起こす可能性があるといえます。
そばかすは
遺伝によるものも多く先天的にできたり、小さいうちからできることも多いです。
思春期には自然と消えることもありますが、
紫外線を浴びることで濃くなることもあります。
気になる前からの紫外線対策が必須!
シミ・そばかす・色素沈着は、
『大量に産生されたメラニン色素が排出されずにお肌に残ることで作られる』というメカニズムは同じです。
しかし、メラニン色素が生成されるにいたる理由が違い、そのため
できやすい年齢も多少異なります。
シミ・そばかす・色素沈着に悩む女性の半数は
20代後半と30代前半にシミが出始め気になり始めています。
できてからではなかなか消えにくいので、
若いうちからしっかりと紫外線対策が必要というのが、医師からのアドバイスになります。
【アンケート概要】
- 調査地域:全国
- 調査対象:【性】女性
- 調査期間:2017年05月11日〜2017年05月25日
- 有効回答数:100サンプル
- 調査企業:株式会社ウィルゲート
執筆者:米虫隆貴医師
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心斎橋美容外科クリニックをふくむ多数のクリニックを開業しており、日本美容外科医師会加齢画像研究会に属する医師。
女性の美に対する悩みに向き合う現場を20年以上経験するドクター。経験に加え、日本美容外科医師会に属し、加齢画像研究会では役員を歴任することで後身の指導にも従事している。
日々、新しくなる美容業界において、新しい技術の研究を怠らず常に最先端の医療を行っており、患者様からの信頼も厚い医師です。
昨今では、女性に留まらず、男性の薄毛治療等にも力をいれています。